先日より彫刻館では、『かとうかずみ展 - ワラシの音(ネ)』を開催中です。
展示室いっぱいに吊り下げられた、カラフルな電線ケーブルのモビール。
そこかしこに、伊勢志摩のこども達から提供され “座敷ワラシ”となった ぬいぐるみの遊ぶ様子が見られます。
子供から大人まで、多くの人の目を楽しませるインスタレーション。
かとうかずみの得意とするケーブルのモビール作品が、作家初の試みとなるぬいぐるみとのコレボレーションによって、新しい表情を作り出しました。
- ケーブル電線のワラシ-
「古い屋敷には、座敷童(ワラシ)が住んでいる」という言い伝えがあります。
ワラシは、小さないたずらをしたりする 心温まる家の妖精です。
電気は、現代の生活に欠かせないものです。
その通路である電線(ケーブル)は、人間の生活空間と重なっています。
私は、ケーブルを使って立体作品を作っています。
天井から吊り提げたり、壁に張り付けたり、床に置いたり_
カラフルなケーブルの作品は、まるで電気のワラシが遊んでいる姿のように見えます。
本展の作品は、ケーブルのワラシが地元の子供たちの妖精(使い古したぬいぐるみ)と一緒に、音楽を奏でている様子を表しています。
どんな音楽が見えてきますか?
心の耳をそば立てて見てください。
かとうかずみ
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かとうかずみ展
【会 期】2019年4月27日(土) 〜 6月30日(日)
【会 場】伊勢現代美術館 / 別館「彫刻館 宇空(うくう)」
《ゴールデンウィークは全日開館》